2021/05/21 12:57


今日は「別に何者にもならなくていい」という話をしたいと思います。


私たちは、これまで何かを目指したり、何かすごい人になろうとしたりしてきました。これを達成したら素晴らしい、これを獲得したら最高、そんな世界を生きてきました。


でも、多くの人がこの感覚が本当に正しいのか違和感を感じ始めてきたのだと思います。



私たちはこの物質主義的な社会システムの中で、


競争を強いられ、何かを得ること出ないと自分の価値がない


と教えられてきたのです。


しかし、強制された中で、何かを得ようとすれば代償を伴います。つまりそれを獲得できるまでの期間は、人生をあまり楽しめないということです。一瞬一瞬に犠牲が伴うのです。


それでも、その得るものの方が価値があると思う人はそれを目指せばいいと思います。あくまで価値観の問題です。ただ、私は自分が両方を体験してきて感じることは、やはり一瞬一瞬を楽しむ人生の方がしあわせかなということです。





前にご紹介したマドモアゼル愛先生のYouTubeチャンネルでこんなことをおっしゃっておられました。


「ゆっくりやることの代償は喜びである。しかし急ぐことの代償は自分を毀損(傷つける)ことである」



ということでした。これはなるほどと思いました。


確かに私の中で経験した記憶があったからです。しばらくの間、急いで行うことが効率を上げるため、時間を節約するため、成果を上げるためと思っていました。心の中で、どうも違和感を持っていたのですが、構わずそれをやり続けました。



その結果、やはり自分の心を傷つけていました。これは言葉で説明することが難しいのですが、例えを出すのなら、満腹な状態で好きなものを食べるという感覚に近いかもしれません。本当は好きなものなのに、苦しい状態で食べなければならないのです。


なぜならある目標のために、です。


本当は満腹でなければ、その好きなものを味わって、喜んで食べられたはずです。



人生とは一瞬一瞬をできるだけ楽しく生きることに価値があると思います。


だから今、すごく苦しい人、何かすごい人になろうとしている人は、あらかじめ代償が伴うことを知っておいてください。それでも目標に進みたいと思えるならそれは本当に自分が進むべき道なのでしょう。



私たちは、本当はもっと毎日を楽しめるはずですよね。だってそのために生まれてきたんですから。