2021/02/12 10:18





みなさん、こんにちは!


今日は「聴き方」について、「本当に聴くとはどういうことか」を書きたいと思います。


みなさん普段、人の話はしっかりと聴けていますか?


おそらくほとんどの方は「聴く」ではなく「聞く」になってしまっているでしょう。ちなみにこの「聴く」と「聞く」の違いですが、


「聴く」は「聞く」よりもさらに集中して人の話を聴くという意味になります。


ほとんどの人の場合、自分のメリットにならない話は全く聞いていないかもしれません。


多くの人たちは、この慌ただしい現代に息つく暇もなく動いていますから、

人の話をじっくり聴くなど時間の無駄と思っているのでしょう。



しかし本当に無駄なのでしょうか?


自分のメリットにならない話は、要らないのでしょうか?聞かなくても良いのでしょうか?


私はそう思いません。なぜなら、どんな人からも学びがあるからです!


しかもその話はメリット以前に、自分を何か1ミリでも成長させてくれます。




そういう私も実はかつては、あんまり人の話を聞いていませんでした。むしろ自分の話を好きなだけする姿勢でした。


ですから周りにいる人たちも、必然的に私の話を聞いてくれる人に囲まれていました。

ところが、社会人になって今度は自分の話だけで通るわけもなく、壁にぶつかります。


人間関係がなんか微妙な感じになったのです。



そこで初めて私が読んだのが自己啓発書の名作、デール・カーネギーの『人を動かす』でした。


この本はご存じの方も多いと思いますが、世界的ベストセラーになっている人間関係の名著です。

これを読んでいるうちに、自分は人とのコミュニケーションをこんなにも間違っていたのかと深く反省しました。

相手の話を聞いているつもりだったけど、「聴けていなかったな~」と感じたのはこの時です。


「聴く」ということを初めて知りました。

「聴く」ということは、相手の話を最後まで聴くということですが、結構忍耐が要ります。

人の話を最後まで、中断せず聴くというのはなかなか辛いものです。


しかし、実はこれを辛いと思っている時点で「その人に対して愛がない」のです。


そこから人とコミュニケーションするということはどういうことかをさらに勉強しました。


分かったことは、聴くということが、単に表面的なことではなく、

心で聴くということである、ということです


相手のありのままを受け止めるという行為なのです。


『傾聴のコツ』(金田諦應著 三笠書房)ではこのことを「『慈悲の心』で聴く」と述べています。


慈悲とは、人を慈しむ心です。深い共感です。中々普段抱かない感情かもしれませんが、

自分自身が、しんどい経験や、何か辛いことを味わうと、だんだん人に対して優しくなれる、

あの感情の類です。つまりその人を大事に思い、とことん向き合うという態度であると言えます。


ここまでできる人はほとんどいません。

本当の意味で「聴ける」人は、圧倒的に少ないのです。


しかし、だからこそもしこれを実行できたとしたら、貴重な存在になれるのです。

あなたの存在価値が増します。(すでにもちろん価値はありますが)



私はこの聴くという行為の深みを知ってから、自分が社会でこの行為をすることで人が

少しでもラクになれればいいなと思えるようになりました。


もしあなたが、前に出てどんどん話していくようなタイプではなくても、

人の話を聴けるだけで十分に価値を発揮し、多くの人に癒しを与えられるでしょう。



ですから、自分が人の話を聴くことしかできないと思わないでください。

これは本当に重要で貴重な行為なのです。逆に普段話してばかりの人は一度、

この「聴く」という行為をしてみてください。新たな世界が見えてくるはずです。


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