2021/02/11 13:25


みなさん、こんにちは!


今日は「小さなステップを積み上げる」ことの重要性について書きたいと思います。


小さなステップを踏んでいくことは自己肯定感と大きく関係しています。みなさんも経験があるかもしれませんが、計画を立てて、目標通り行かず、途中で挫折するというケース、また一日にやることがたくさんありすぎて手が回らなくなり、やがてやめてしまうケース、いずれも目標の立て方、進むための歩幅が大きすぎることが原因です。


アメリカの心理学者、バラス・スキナー氏が提唱した「スモールステップの原理」をご存じでしょうか?これは目標に対して、小さなステップを踏んでいき、脳に成果を見せることでやる気を起こさせて、継続していくという理論です。



中島輝先生の『自己肯定感の教科書』(SB Creative)によれば、脳の報酬系(成果を感じるところ)を満たしやすい条件は以下の2つだそうです。



1、達成できそうな課題に取り組むこと


2、課題を達成したという成功体験を得ること


目標がうまくいくときはおそらくこの通りに行っているのでしょう。私自身はかつて、目標設定がとても苦手で、すぐに大きな目標を立て、一日にかなり多くのことを盛り込んだ計画を立て、さらに目標となるゴールも絶対届きそうにないものを設定していました。この理論からすれば、そもそも目標の立て方自体が間違っていて、はじめから達成できないのは目に見えています。


にも関わらず、昔から体育会系で育ってきた私は、それを達成することが美しいとさえ思っていました。

今考えると、なんて無茶なことをしていたのかと笑ってしまいます。


ただ、まだまだ昔の私のように、高すぎる目標を設定して、一足跳びに進んでいこうとする人は多いでしょう。挫折する前に、このスモースステップを実践した方がかえって早くたどり着けると思います。小さなステップをいくつも用意することで自分を楽しませながら進むことができるので私自身はこちらがおすすめです。



かつて、確かビッグイシュー(ホームレスの方が販売する雑誌を発行している会社)の社長が、刑務所に入っていた時にこれと同じことをやっていたことを読んだことがあります。


ある日、刑務官に広い運動場全部の穴を掘れと命令されたそうです。彼は、それを完成させるためにどうしたかというと、まさにそれがこのスムールステップの理論の実践でした。


運動場をなるべく細かく線を引いて区分けしていったそうです。そしてその区分けされた小さなひと区分をまずは全力で掘っていったのです。それが完成すると、達成感を味わい、また次の区分を掘る。そうやって次から次と掘っていき、やがて運動場全体の穴を掘れたとのことです。すごいですね!


このように、小さなステップを踏み、その成果を脳に見せることでやる気を起こし、継続していくというのはすごく効果的のようです。何しろ、精神的なハードルが低いことが一番のメリットではないかなと思っています。



みなさんの中で、今何か取り組みたいけど躊躇していること、目標にしたいと思っていることがある人は、ぜひ今回のスモールステップ理論に則って実践してみてください。怠け者だった私もこれの効果を実感していますので、おそらくみなさんならさらに素晴らしい成果を出せるのではないかと思います!